美容室アシスタント必見!ヘアカラー基礎知識

基礎毛髪化学

こんにちは!「ヘアーインフォカレッジ」HAYATOです。

今回は、「ヘアカラー」についてお話していきます。

ここでは自宅でセルフカラーを楽しんでいる方美容師アシスタントの方向けの記事になっています。

自分自身アシスタントの時は、技術練習に明け暮れており、理論やケミカルの勉強は疎かになっていました。

気づいたのはスタイリストになってからでした。。。

”あまり詳しく知らなかった”と恥かしい思いもしたことがあります。

ですので、これからスタイリストになる方には、技術と同じレベルで”ケミカル知識”のレベルも上げていけるようお手伝いできればなと思っています(・ω・)ノ

それでは復習も兼ねて、是非読んでいってください!


ここでは、美容室で扱われる基本的なカラーや、ドラッグストア等で購入可能カラーの仕組みを知って頂こうと思います。

目次

1.カラーの仕組みとは?

すでに多くの方に親しまれている「ヘアカラー」

なぜ髪の色が変化するのかを、成分から学んでいきたいと思います。

尚、今回はアルカリカラーと呼ばれる一般的なもののお話になりますので、マニキュアやヘナカラーなど酸性カラーは除外致します。

何故髪が染まるのか


髪にカラー剤を塗った後、時間をおいてシャンプーしたら髪色が変わっています。
この放置時間に、どのような変化が起こっていくのでしょうか。
まずは簡単な成分から見ていきましょう。


カラー剤

カラー剤は、”1剤””2剤”にわかれています。まずはその中身を見ていきましょう。

分かれていなければならない理由や、各成分がどういう働きをして髪に作用しているかを知ることで、適切なカラー施術を行うことが出来ます。

【1剤】


染料
カラーの決め手になる”色”になります。酸化染料と呼ばれる髪内部に浸透しやすく、発色もいい成分が使用されています。(主にパラフェニレンジアミンなど)
また、後述の過酸化水素と反応し髪内部で酸化重合(簡単に言えば大きくなる)することで流出を防ぎます。
また、カプラー剤(色の調整)、直接染料(髪表面に着色するもの)なども入っています。


アルカリ剤

髪に染料やその他成分を浸透させるための通り道(キューティクルを開く)を作る役割と、2剤に含まれる過酸化水素と反応し酸素を発生させます。
さらに過酸化水素の反応を促進することで、髪の脱色にも効果を呈しています。


クリーム基剤
主に界面活性剤や乳化剤などで、カラー剤をクリーム状にすることで扱いやすさと、髪への付着性の良さを保ちます。


コンディショニング成分
髪の保湿、ダメージの軽減を目的に配合されていることが多く、カラーで失った栄養を補填してくれています。


安定剤
カラー剤自体の劣化を防ぐ目的で配合。酸化防止剤や金属封鎖剤など。


その他
香料や溶媒になる精製水などなど。

【2剤】



酸化剤
過酸化水素水。ほぼ一択でこれしか使われていないと言っても過言ではありません。薬事法という法律で、日本では6%までの配合としっかり決められています。
酸化染料を酸化させ発色させる、髪のメラニン色素を分解し脱色するなど、非常に重要で大きな役割を担っています。染料を酸化させてしまうので、使用直前でなければ混合することが出来ない。


pH調整剤
上記の過酸化水素はアルカリ領域では不安定になって分解されて行ってしまいます。それを維持するために酸性領域に保つ目的で配合されています(リン酸など)


乳化剤
上記クリーム基剤と同様。


その他
安定剤(過酸化水素を安定させるため配合、フェナセチンなど)
精製水なども。

時間

カラー剤が十分に効果を発揮する時間は一体何分なんでしょうか?
基本的には、完全発色には25~30分あればその薬の最大限の効果が出るはずです。
しかし、ここで重要なのは一人ひとり髪の状態が違うという事です。
何度もカラーパーマをしている髪ブリーチや縮毛矯正をしている、黒染めをしている、まったく何もしたことがない髪など。
その違う素材を、美容師が経験と知識で判断し施術を行っています。

ですので、放置する時間は、お客様一人ひとり違ってくるのです。

2.サロンカラーと市販カラーの違い


薬剤自体の構成には、大きな違いは法律がある以上それ程ありません
では一体何が違うのでしょうか?

サロンカラー

・一人ひとりの髪質に合わせて、プロが適切な薬剤選定を行ってくれる。
・どんな状態の髪からでも、希望の色味へのプロセスを踏んでくれる。
・薬剤量は、髪の長さや量に問わず、適切且つ十分な量を使用してくれる。
色調の選択肢が非常に多く、幅広く何でもできる
・専用トリートメントや自宅ケア方法などのアドバイスも受けられる。

美容室向けカラーのホームページはこちらから↓
https://www.hoyu.co.jp/product/professional/
https://www.napla.co.jp/products/list/?cat%5B%5D=1
https://www.wella.com/professional/en-EN/home

市販カラー

・誰でも同じ結果が得られるように、色味はなじみが良い低彩度がメイン。
・薬剤の量は最低限なので、場合によっては複数用意が必要。
・いつでもできるので、時間が無い時には非常に便利。
・後片付けが意外に面倒。
比較的安価で済ますことが出来る。

市販ヘアカラーの主なメーカーはこちら↓
https://www.wella.com/retail/jp-JP/haircolor/
https://www.kao.co.jp/blaune/
https://palty-cosme.jp/
https://syoss-selfcoloring.jp/
https://www.lorealparisjapan.jp/hair-color

薬剤自体にはさほど違いがないので、違いはこういうものになってきます。
しかしながら、一人として同じ状態がない髪質を、プロの美容師適切な判断と経験、知識最小限で最大の効果を出してくれるのが、最大の違いかなと思います。

今回は基本的なカラーのお話を記事にいたしました。いずれより詳しい内容のカラー理論はまとめて作成していきますので、お楽しみに(´・ω・`)

最後までご覧いただきありがとうございました!

good hair life for you!!

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